ホーム>>祭 年中行事(1月)
1月は、旧暦(太陰太陽暦)の年初から1番目の月。1月の異名は「睦月(むつき)」といい、年の初めに、家族や多くの人々が身分などにかかわらずお互いに仲良く親しみあう「睦み合う(お互いに仲良くする)」ことから、睦月(むつき)となったようです。
霞初月 (かすみそめづき) |
初春月 (はつはるづき) |
暮新月 (くれしづき) |
初見月 (はつみつき) |
早緑月 (さみどりづき) |
祝 月 (いわいづき) |
太郎月 (たろうづき) |
正 月 (しょうがつ) |
年端月・年初月 (としはづき) |
新 春 (しんしゅん) |
子日月 (ねのびつき) |
端 月 (たんげつ) |
初空月 (はつそらづき) |
孟 春 (もうしゅん) |
1 | 元旦・初詣/先負 |
12 | 友引 |
23 | 友引 |
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2 | 仏滅 |
13 | 先負 |
24 | 先負 |
3 | 大安 |
14 | 仏滅 |
25 | 仏滅 |
4 | 赤口 |
15 | 小正月/赤口 |
26 | 大安 |
5 | 先勝 |
16 | 先勝 |
27 | 赤口 |
6 | 友引 |
17 | 友引 |
28 | 先勝 |
7 | 七草/先負 |
18 | 先負 |
29 | 友引 |
8 | 仏滅 |
19 | 仏滅 |
30 | 先負 |
9 | 大安 |
20 | 大寒/大安 |
31 | 仏滅 |
10 | 赤口 |
21 | 赤口 |
− | − |
11 | 成人の日 鏡開き/先勝 |
22 | 先勝 |
− | − |
新しい年を迎える行事にはさまざまなしきたりが伝えられています。なかには、地域独特なものや家独自のしきたりがあり、どれが正しいということはありません。
正月の飾りつけの代表は、門松としめ飾りでしょう。古代から伝わるものの一つで、門松は新しい年の歳神を迎えるためのもの。松には神が宿ると考えられていたという。
しめ飾りは、しめ縄にゆずり葉、うらじろ、だいだいなどがあしらわれたもので、玄関の上部に飾る。これを簡略化した輪飾りは、台所、トイレ、裏口、洗面所、各部屋、車などに飾るのが一般的。
正月飾りは飾る時期が決められていて、12月13日から28日までとされている。29日と31日はいずれも縁起が悪いとされているので避けること。
鏡餅の本来の意味は、歳神への供え物で、そのため「お供え」とも呼ばれる。円くかたち作った大小の餅を重ねるのが基本。正式には、大きな鏡餅を床の間と玄関に、小さなものを各部屋に供える。餅に添える飾りは各地方でさまざま。一般的には、昆布・ゆずり葉・うらじろ・だいだいなど。伊勢えびや末広(扇のこと)を飾りつけるところも。
初詣はもともと「恵方参り」と呼ばれ、その年の縁起のよい方角にある神社へ元旦にお参りするのがしきたりでした。今日では、方角に関係なく日頃から信仰しているところヘお参りします。日にちも松の内(7日まで)にすればよいとされています。
お参りの仕方は、まず手水所で手と口をすすぎ、神前へ進みます。お賽銭を納め、鈴を鳴らしてから二拝二拍手一拝をします。お寺でするのと同じように手を合わせて拝んでいる人もいますが、神社では拍手が正式です。
参道の左右の中心は神が通る道とされていますので、歩くときは真ん中ではなく、やや端を歩くようにします。
かつては本家や主家、仲人宅を訪問し、新年のご挨拶をした習慣のなごり。最近は儀礼的な年始回りは減ってきている。1月2日以降に訪問し、玄関先で新年の挨拶をして年賀品物を渡して帰る。家に上がる場合も長いをしないことが大切。
年始に目上の人が目下の人へ贈るもので、現在は子どもに贈るお金のことをいっている。もともとは、神社で神前に供えた餅などを分け与えたのが始まりで、室町時代には子どもに遊具を贈る習慣があったようです。
新年の挨拶を玄関先で交わす。ていねいにする場合は、挨拶の後お屠蘇か祝い酒をふるまう。車での客には酒はでなく、紅白の菓子に昆布茶や桜湯を出すとよい。
勤務先や所属している団体などで催す新年会は公式行事に準ずるものなので、準礼装か略礼装で出席する。
本来は、年始回りに行けない遠方の知人などに、その代わりとして出すものだった。現在は、知人・友人をはじめ、仕事などのつきあいのある人に新年の挨拶として出すことが多い。
近年ではインターネットや携帯のメールなどを利用して年賀状を送る人が増えている。年末ぎりぎりに出しても遅れることはなく、忙しい人には便利な方法です。
おせち料理はもともと節句の日(節日)に神に供えたもので、正月に限った料理ではなかったという。当時は五段の重箱で、一の重は数の子や黒豆など口取り、二段目にぶり、えびなどの焼き物、三段目に煮物、四段目には酢の物、五段目は控えの重として予備の料理を入れていたが、その後四段重ねが一般的になった。
雑煮は、大みそかに神を迎えるために供えた餅などの食べ物を下げ、一緒に煮たものを家族で食べ新年を祝うという習慣からきたもの。
正月ならではの屠蘇酒は元旦に飲む薬種。祝い酒なので酒が飲めない人やこどもも口をつけ、飲むまねだけでもよい。
1月7日の朝、7種類の草(春の七草)を入れた餅入りのおかゆを食べる。古くは豊作を祈る行事だったが、のちに疫病を予防し、厄を払う意味となった。
おかゆに入れる七草は、せり・なずな・ごぎょう・はこべ・ほとけのざ・すずな(かぶの葉)・すずしろ(大根の葉)が一般的。
1月15日を小正月といい、小豆がゆを食べて祝う。小正月は別名「女正月」ともいい、正月中に忙しく働いた女性をねぎらう日とされている。
なお、旧暦では、この日を新しい年のはじまりとしていたため、「なまはげ」「左義長(さぎちょう)」「粥占(かゆうら)」など、地方によりさんまざまな行事が行われている。
1月第2月曜日。昭和23年に、満20歳になった男女を祝うため国民の祝日と制定され、この日から選挙権が与えられ、独立した社会人としての地位が与えられる。当初は1月15日でしたが、平成13年の祝日法の改正で1月の第2月曜日が「成人の日」と決まり、土曜、日曜と合わせて3連休でハッピーマンデーといわれています。